「逆ソクラテス」を読了

- Category -

伊坂幸太郎の「逆ソクラテス」を読了。

昔から伊坂幸太郎は好きで文庫がでるとほぼほぼ買って読んでる。

「逆ソクラテス」はamazonでもレビューの評価が高くて、4.3とか4.4ぐらいなので単行本で買おうかなと思った時もあったけど、文庫で出るのをずっと待ってた。

形式的には伊坂幸太郎作品でよくある、ちょくちょく登場人物が被っている短編集。 (「死神の精度」みたいな)

もちろんそれぞれが独立した短編としてもおもしろいけど、他の話との繋がりに気づくとより一層面白さが増す。特にラストの2編「アンスポーツマンライク」から「逆ワシントン」への流れはまさに伊坂幸太郎って感じでよかった。「アンスポーツマンライク」のラストの”もしアンスポーツマンライクファウルだったら、相手はフリースローが与えられたうえで、さらにリスタートの権利がもらえる”っていうのがちゃんと次への伏線になっているのがお見事。

映画化もしやすい題材だと思うので、ぜひ「アヒルと鴨のコインロッカー」でお馴染みの中村義洋監督で映画化希望。